Monthly Archives: 8月 2015

ロケーションフォトを撮る

ロケーションフォトという言葉からすると、下にある写真は少し意外な感じかも知れません。
このような写真を撮るにいたるには、やはり経緯というものがあったりします。
撮影というのは、いつも「打ち合せ」という名前の「お話」から始まります。それは色々な話をしたりします。
色々なお話をしている時に出て来た話題から、この時はこの場に行って、ここで撮ってみたいねと決めたロケーションフォトなのです。

この場所というのは実は新郎新婦が初めて出会った場所なのです。
友人の紹介によって二人が友人宅に招かれ、車から降り立った時に、この場所で出会いました。
それは時間を合わせて会ったのでは無く、偶然、同じタイミングで、そこに到着したのです。
そのとき、二人はどんなことを思ったのでしょう?
そして、その時から二人の人生の交差が始まったわけです。
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次の写真は上と同じ二人の写真です。
ここは新郎の家の近くの道です。
二人が付き合うようになってから、たまに新郎の実家へ遊びに行って、この近くで新郎の友人達とBBQなどをしたり、散歩をしたりしたそうです。
いろいろな思い出を積み重ね、そして二人は結婚をする事になるのですね。
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二人の写真は結婚式写真 ディスカバリーのギャラリーページにも掲載しています。

 

次の写真は街並に立つ新郎新婦です。
実は二人が立っている道の横にレストランがあって、そこで結婚式でした。
二人は自分が生まれ育った土地のレストランで結婚式をしたのです。
だから、二人の生まれた街の中に居る二人を撮ってみようと思いました。

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こちらの二人の写真は東京ローカルウエディング自由が丘編 二人の地元で結婚式で紹介しています。
(結婚式写真ディスカバリーのギャラリーです。音楽がなります。ボリュームにお気をつけ下さい。)

僕はロケーションに意味がある写真は、けっこう好きです。
奇麗な場所はもちろん良いですし、とても絵になります。
ただ、場所に意味があるロケーションフォトは、他の人が見ても何だか解らないかも知れないのですが
二人だけには、とても良く分かるのです。
だから何となく、普通に立ってもらいます。
そのロケーションの意味の中で立ってもらう写真を撮ったりします。
こんなロケーションフォトも少し良いかな?って思いませんか?

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アルバムを作る

フリーランスのカメラマンとして結婚式の写真を撮るようになって、最初に考えなければいけないと思ったのがアルバムでした。
今から15年以上前の事なので、当時は全てのカメラマンがフィルムで撮影している時代で、デジタルカメラはまだ、プロの機材としては使えない時代でしたので、今のようなデジタルアルバムは当然存在していませんでした。
それどころかアルバムの種類そのものが、あまり無く、自分で考える以外に道は無いような状況でした。なので多くの独立系の事務所では撮るだけでアルバムは無い撮影プランが多かったと思います。
それでもフィルムの時代は全ての写真をプリントする同時プリントという形式で現像をしていたので、形として写真がプリントされて残っていたのです。
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ただ、僕は撮影した数百カットの写真を、どうしても編集してお客さんに、お渡しした方が良いと考えていました。
当時の納品の状態は撮影をした全ネガフィルムと全カットのプリントをファイル形式のアルバムに挿入して、お渡ししていました。
そのファイル形式のアルバムは全カットを時系列に並べなおして挿入してあります。でも同じ大きさの写真が見開きに最低でも6枚、多ければ20枚近くが並ぶ状態です。目の前にたくさんの写真が一気に並ぶと、写真を見ているようで見ていないような、一枚一枚を見るというよりはページを見ているような、流されて行ってしまう感じがします。

そんな状態だと、たとえ良いなと自分でも思う写真があったとしても、どこか気が付かないで通り過ぎるような・・・。
そんな気がして、やはりちゃんと見てもらえるような提案の仕方は重要だなと思いました。

そこで、どんなアルバムが良いだろうと考えました。
たくさんのお店に行ってアルバムや写真集を見て回りました。
でも、なかなかこれだ!というアルバムには出会いませんでした。
どうしたら良いものか?と思いながらも撮影だけは写真事務所などに所属しながら進めていました。そんな中でお客さんから、たまに聞く言葉がありました。

「結婚式の写真やビデオなんて、その時だけしか見ないから。」

なるほどな、と。その写真を撮っている人間からしてみると少し頭に来る言葉ではあったのですが、そう思われているのも事実なのだと・・・。
そこで写真も何年経っても見てもらえる写真であるのは当然の事ながら、アルバムも何十年経っても開いてもらえるアルバムにしなければ、そんな気持が心の中に持ち上がってきました。
そんな事を日々考えていたある日に実家に帰った時、自分の親が作ってくれた生い立ちアルバムを見たのです。
それはすでに40年近くの時を経ていました。
台紙に直に写真を貼付ける形のアルバムで文字は万年筆で書かれていました。例えば「時尚0才、はじめてのおさんぽ」みたいな感じです。
40年の歳月を経たアルバムは台紙も黄ばみ、写真も色が褪せていました。青いインクで書いた万年筆の文字も少し薄くなっています。
でも、まったくそれが嫌では無いのですね。逆にその劣化が劣るのでは無く歳月が良さとなり褪せた色々なものが味になっていると感じたのです。もちろん親の気持もあるのですが・・。

そこで僕は写真を台紙に直に貼付けるタイプのアルバムにする事としました。
そして台紙の色は白(少しクリームがかった)にしました。本当は写真映えするには台紙は黒などの落ち込んだ色の方が良いのですが、50年先のこのアルバムを想像しました。
50年先、今の新郎新婦に孫ができて、孫がお爺ちゃんお婆ちゃんの結婚式のアルバムを見る時を想像しました。それはアルバム自身の歳の取り方を想像したのです。
ならば黒い台紙より白い台紙が良いだろうと思ったのです。それは昔の白黒写真が経年劣化でセピア色になるのと同じようなイメージです。
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それと、文字でした。
僕のアルバムは英語で書かれた文字は「手書き」なのです。
生い立ちアルバムはやはり親の文字も良かったのです。それは写真の意味を現していたり親の目線を感じさせたりするものであるのですが、「飾り」としても効果を持っていました。
まさか、僕が日本語で万年筆で文字を書く事はできません。そこで英文の文字を入れる事としました。
(もちろん英文の意味は写真に何となく合ったBGM程度の内容です)
当初は印刷でも良いかな?と思ったのですが、印刷文字入のアルバムを製本屋さんに製本してもらう財力も無く(苦笑)自分で書く事に決めたのです。
ただ、当然の事ではあるのですがアルバムに直接文字を書くというのは大変な作業です。だからいつかは印刷と思っていました。しかし、文字を書く事にも慣れた頃、手書きであるから良い事のいくつかの理由が解ってきました。
それはアルバムのレイアウトが手書きだから自由にできるという事。
もう一つは味ですね。アナログの味があるのだなと、これはちゃんと文字を書けるようなってから感じたのですが。。

こうして僕の制作するアルバムはどこまでもアナログなアルバムとなり完成しました。
そして、このアルバムはもう10年以上デザインを変えずにずっと作り続けています。

 

※ アルバムの値段等は「撮影とアルバムの料金|結婚式写真のディスカバリー」をどうぞご覧ください。

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古河邸では定番として撮り続けた一枚

新しいブログを始めるにあたり、これまでは、それが解りやすいかな?と思って、自分なりに種類を分けて書いて来たつもりではあったのだけれど
今回は、そんな種類をまとめずに、のんびりと少しずつでも書き進めてみようかなと思っています。
また、最近ではちょこちょことブログの更新をしてはいたものの、写真だけをアップして終わりにしていたのを、今回のこのブログでは文章も書こうかなと思ったりしています。

さて、本当の意味での第一回目の記事は何にしようかと思ったりするのですが
ここ最近ではあまり多くの結婚式の写真を撮っていないので、少し古い写真を引っ張り出してみたいと思います。

古河庭園での新郎新婦 古河邸をバックに
この写真は旧古河邸の古河庭園で撮った写真です。
旧古河邸での結婚式はずいぶん撮らせていただきました。
最初に古河邸に伺ったのはたぶん12年前とかだと思います。
それから年月が流れて四年程前からちょこちょこと顔を出すようになりました。
古河邸の最も良い所はその建物だったりするのですが、僕が気に入っていたのは古河邸を文字通り愛している方々がいらっしゃったからです。
僕はそれまで、こんなにも一つの建物や建築家に思い入れを持つ人を知りませんでした。
古河邸を愛して止まない人が古河邸を説明する時の、その嬉しそうな顔を見ていると、こちらまで笑顔になってきて、またその説明は実に専門的であり、そして雑学的なサイドストーリーも知っていて、知らぬ間にその話に引き込まれるのでした。
そんな方々が古河邸を利用して、これまた好きな結婚式を、お客さんのためにやりましょうというのが当時の古河邸の結婚式でした。
僕も、そんな人々が作る結婚式に何十回と伺わせていただいている間に、古河邸を大事に、という思いが出るようになってきました。大切な建物なんです。という気持と、その建物の中で楽しいひと時を過ごしましょうという思いが一緒になるようになったのですね。

また、僕が撮影をさせていただいた頃の古河邸は結婚式ができるという事を公にはしていませんでした。
だから知る人ぞ知る旧館での結婚式だったのです。
新郎新婦も古河邸で結婚式が出来る事を偶然に知った方々ばかりでした。
そして、古河邸がやはり好きな方々ばかりでした。

そして上の写真なのですが、まだ、古河邸での結婚式を撮りだして間も無い頃だったと思います。
古河邸と新郎新婦。
このテーマをどうしましょう?そんな中で庭園を少し歩かせてもらって撮った写真なのです。その後、この立ち位置で撮る写真は僕が古河邸で写真を撮る時の定番となりました。
この写真は古河邸で当時結婚式を担当していた女性の方もとても気に入ってくれていました。
そして、彼女がある時に言いました。

「同じ写真なのに毎回違うのは何故ですか?人によってみな違うように見えます。」

有り難いことです。
同じ場所で同じアングル。でも違う。それは写っている人が違うからですね。違うのです。
何枚も同じ写真を見ている方に「違う」と言っていただけたのは嬉しかったです。
僕の中では違うように撮ろうとは思わないのだけれど結果は違って当然と思っているのです。

この写真は古河邸が大好きな人達が働いている古河邸という建物の前で古河邸が好きな新郎新婦が写っている写真なのです。

 

※ こちらのリンク「ある結婚式の一日 旧古河邸の結婚式」は上の写真を撮影した時のスライドショーです。音楽が鳴りますので、ボリュームにはお気をつけ下さい。

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Hello world! こんにちは世界。

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毎日の散歩の中で少しだけ良い景色に出会う事があります。

けっして意図して配置した分けでは無いのに現れる景色には自然とカメラが向かいます。

偶然と言えばそれまでですが、出会える事もけっこう大事なのだと思ったりします。

出会えるように、いつも心に太陽を。

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